谷川俊太郎その弐(勇気をもらう)

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コロナでこんなに不安なので、谷川俊太郎の詩に勇気をもらうよ。それで、今回はね。

谷川俊太郎の心を色々集めてみたよ。勇気が出てくる詩や言葉に出会えた感じがするね。

その心の純粋な子供のようなところ、大好きだなぁ。それは、チャーリー・ブラウンやスヌーピーに繋がるよね。

不安や悲しみを超える

これが私の優しさです

窓の外の若葉について考えていいですか

その向こうの青空について考えても?

永遠と虚無について考えていいですか

あなたが死にかけているときに

あなたが死にかけているときに

あなたについて考えないでいいですか

あなたから遠く遠くはなれて

生きている恋人のことを考えても?

それがあなたを考えることにつながる

とそう信じてもいいですか

それほど強くなってもいいですか

あなたのおかげで

その他の落首

そのあと

そのあとがある

大切なひとを失ったあと

もうあとはないと思ったあと

すべて終わったと知ったあとにも

終わらないそのあとがある

そのあとは一筋に霧の中へ消えている

そのあとは限りなく

青くひろがっている

そのあとがある

世界に そして

ひとりひとりの心に

大事なこと

はじめてのきもち

はじめてのきもちで

むねがいっぱいになって

どうしていいかわからない

なみだがじわっとわいてくるけど

なきたいんじゃない

かなしいんじゃない

なまえがつけられないきもち

からだのなかにいずみがあって

そこからわいてくるのかな

こんなきもち はじめてのきもち

おとなはみんなしってるのかな

だれかにいいたいけど

なんていっていいかわからない

じぶんだけのひみつのきもち

雛祭りの日に

娘よー

いつかおまえの

たったひとつの

ほほえみが

ひとりの男を

生かすことも

あるだろう

そのほほえみの

やさしさに

父と母は

信じるすべてを

のこすのだ

おのがいのちを

のこすのだ

落首九十九

正直に生きる

生きる①

よるになったらほしをみる

ひるはいろんなひとと

はなしをする

そしてきっといちばん

すきなものをみつける

みつけたらたいせつにして

しぬまでいきる

生きる②

生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木漏れ日がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ

くしゃみをすること

あなたと手をつなぐこと

生きているということ

いま生きているということ

それはミニスカート

それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス

それはピカソ

それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ

生きているということ

いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ

いま地球が廻っているということ

いまどこかで産声があがるということ

いまどこかで兵士が傷つくということ

いまぶらんこがゆれているということ

いまいまがすぎてゆくこと

生きているということ

いま生きてるということ

鳥ははばたくということ

海はとどろくということ

かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ

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