ハードボイルドとコーヒー②:マーロウと片岡義男

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ハードボイルド

ハードボイルド小説に欠かせないのが、コーヒーである。ってのは、随分と前の記事で書いたような気がする。そして、俺は、そんなことも、直ぐに忘れるのである。それも、ハードボイルドだったりして。

フィリップ・マーロウと珈琲

その辺りを片岡義男も実は書いているんだな。これが。そこでは、こんな書き方をしている。「フィリップ・マーロウはコーヒーを飲むか?」という問いの始まりだ。映画「さらば愛しき女よ」のフィリップ・マーロウ役のロバート・ミッチャムは一度もコーヒーを飲まなかった、とある。フィリップ・マーロウのオフィスの机の上にはコーヒーカップはあるけれど、それはバーボンかスコッチを飲むために使うものだった。

だから、話は、当時、フィリップ・マーロウが肩入れしていたニューヨーク・ヤンキースのジョー・ディマジオの話に移ってしまう。有名な野球選手であるジョー・ディマジオはコーヒー好きだったと。

そして、ジョー・ディマジオの話であるので、当然ながら、サイモンとガーファンクルの『ミセス・ロビンソン』にジョー・ディマジオが歌詞に出てくるところまでとんでしまうのであった。愛しきジョー・ディマジオがミスター・コーヒーであったのである。まあ、どうでも良いけど、そこは古き良き時代のアメリカの発見があったんだな。

珈琲が呼ぶ:片岡義男

フィリップ・マーロウについて触れている片岡義男の珈琲エッセイこそが、『珈琲が呼ぶ』である。

ちなみに、村上春樹がアメリカのハードボイルド小説に影響を受けた、それよりもずっと前から、片岡義男はハードボイルド小説に傾倒していた。そして、彼の小説は、都会的な恋愛小説と思われがちだが、基本的にシニカルなハードボイルドタッチの心情が流れているのである。村上春樹同様に。

まあ、アメリカの小説に影響を受けるってことは、基本的にどうしてもハードボイルドになってしまうってところがあるかもしれない。今をトキメクところのポール・オースターだって、基本的に、あの小説達はハードボイルドが底流に流れているのは間違いないのだよ。

なぜ今まで片岡義男の書き下ろし珈琲エッセイ本がなかったのか?

珈琲が呼ぶザ・ビートルズ四人のサイン。珈琲が呼ぶボブ・ディラン。
珈琲が呼ぶ三軒茶屋。珈琲が呼ぶクェンティン・タランティーノ。珈琲が呼ぶ美空ひばり。珈琲が呼ぶジム・ジャーミッシュ。珈琲が呼ぶ黒澤明。珈琲が呼ぶ玉子サンド。
珈琲が呼ぶ神保町の路地裏。珈琲が呼ぶオーティス・レディング。珈琲が呼ぶつげ義春。珈琲が呼ぶトム・ウェイツ。珈琲が呼ぶ京都・姉小路通。珈琲が呼ぶフィリップ・マーロウ。珈琲が呼ぶタヒチ。珈琲が呼ぶ高田渡。珈琲が呼ぶホットケーキ。珈琲が呼ぶ下北沢。珈琲が呼ぶクリント・イーストウッド。珈琲が呼ぶ有楽町・スバル街……
一杯のコーヒーが呼ぶ意外な人物、映画、音楽、コミックス、場所が織りなす物語の数々。

他にも「一杯のコーヒーが百円になるまで」「インスタントコーヒーという存在」「僕がアイスコーヒーを飲まない理由」「高級ホテルのコーヒー代とは入場料」「理想のマグのかたち」「五時間で四十杯のコーヒーを飲んだ私」「喫茶店のコーヒーについて語るとき、大事なのは椅子だ」「ブラック・コーヒー三杯で彼女は立ち直れたのか」などを主題に、乾いた筆致でコーヒーが主役の書き下ろしエッセイを44篇収録。本文と密接に絡み合う、豊富なカラー写真やコミックスのひとコマなどが、ふんだんに添えられています。

「サード・ウェーヴ」以来、大ブームになっている「コーヒー本」「喫茶店ムック」「カフェGUIDE」とは全く違う角度からコーヒーを捉えた、作者の異色作です。
コーヒー好きはもちろん、映画・音楽・サブカル愛好者にはたまらない、全45篇の書き下ろしエッセイ集。

フィリップ・マーロウの教える生き方

レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説のフィリップ・マーロウの名言集を村上春樹訳で学んでみるのも、ハードボイルドだど。

フィリップ・マーロウの言葉から人生を学ぼう。愛、女、死、酒、チェス、煙草、ハリウッドについて――レイモンド・チャンドラーの生み出した探偵マーロウの至言をテーマごとにチョイス。全篇村上春樹の名訳で贈る珠玉の名言集。訳者による巻末解説も収録!

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