東京のBarの話(その1)

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BARレモン・ハート

昭和レトロ

今、若者に、昭和レトロが流行していると謂う。例えば、渋谷の近頃の再開発で、昭和の繁華街をイメージした食事ストリートが人気になっている。昭和が終え、平成になり令和を迎え、急速なシステム化とデジタル化とバーチャル化の進展の流れの中で、置き忘れていったアナログのような時代が懐古され始めてきたとでも言うのだろうか。人々は、こぞって、そういう場所に向かう。昭和を長く生きてきたシニアや中年は、懐かしいアオハルを思い出しにそこに向かい、若者は現実に知らないその世界を新しいエンターテイメントの場所として面白がって訪れる。

そこには、どうも、ホッとできる空間があるようなのだ。自分も、そういうレトロになってしまった昭和の時代を知る人間として、その辺りのことを徒然に書き残しておこうかと思い始めたのであったね。

それで、今回は、東京のBarのことを少しづつ話をしていこうかなと。

BARレモン・ハート

そう言えば、残念な話だけど、つい最近に、漫画『BARレモン・ハート』の作者「古谷三敏」が、亡くなった。この漫画、あらゆる酒と人情の機微を教えてくれた昭和を代表する❝お酒❞マンガであったのだ。この漫画を読んで、ホッとするのである。

古谷三敏氏が語らせる酒についての蘊蓄(ウンチク)が、とても楽しいし勉強になった。そして、酒っていうのは、時代がどのように変わっていこうとも、原始以来、ずっと、人間に寄り添ってきた凄いヤツであることも、この漫画を通じて知ることもできるのだ。歴史には、酒がつきものなのである。映画でも小説でもドラマでも、何かの人の行動の前にも後にも、酒がつきまとってくるのである。酒がなかったら、始まらない物語が多くあるのだ。ヘミングウェイにしても、村上春樹にしても、レイモンド・チャンドラーにしても。

感動のロングセラー・酒コミック!! 心優しき男たちが夜毎に集う酒場、その名は「レモンハート」 マスターのとっておきのウンチクとハートウォームなエピソードで、あなたを酔わせます。今回登場するお酒は、セブン・サムライ・ウォッカ、バンラッティ・ポッチーン他。

まあ、そんなこんなで、古谷三敏氏の『 BARレモン・ハート 』を紹介したが、昭和レトロな飲み屋やBarに行くのなら、このマンガを読んでみてから行くのも面白いんじゃないかな。

東京のBarについての本

東京のBar:¥1(Kindle版)

かつて、昭和の時代の最後の方に、僕は、枝川公一と連れの西脇清美の作品である『東京のBar』に出逢ってしまうことになる。そこで、僕は、小説や映画に出てくる酒たちの美味しく飲める雰囲気の良い店を知ることになる。そして、古谷三敏氏の『 BARレモン・ハート 』は僕の重要な参考書になっていくのだった。ギムレットの味も知ったし、マーティーニに近づいた。最後に僕は、アイリッシュ・ウィスキーに辿り着いてしまった。というか、その美味しさに惚れこんだ。

そうか、こういう味と雰囲気が、映画には必要だったんだなと自分でも少しはわかるような気になってしまったこともある。ハンフリー・ボガードには必要だったんだ。フィリップ・マーロウにも、ね、と。

ここに出てくるBarの全てが超素敵だったことは間違いない。ただ、長い年月の中で、いつの間にか、消えてしまった店も多い。

「ぼく&連れ」の名コンビが繰り広げる「東京バー逍遙」の日々。食の情報誌『dancyu』の人気連載「男の止まり木」が遂に単行本化。東京の個性派バー(横浜・千葉も一部含む)が一堂に会した本書は、「バーに寄らなきゃ帰れない」という諸兄諸姉に捧げる究極のバー・ブックです。

新東京のBar:¥127 (単行本)

『東京のBar』が刊行されたのが、1998年。それから、4年後に刊行されたのが、この『 新東京のBar 』である。同じコンビで覆面調査をしているのであった。 東京と横浜のバー80軒を取り上げている。閉店した店などを削除する一方で、新たに15軒が加えられている。

98年刊「東京のBar」の情報・内容を刷新し、最新店を掲載してグレードアップ。カクテルやモルトに関するコラムも収録。著者自らが覆面で足を運び、厳選したBarが満載。『dancyu』誌から生まれた珠玉のバー本。

東京のバースタイル:¥0 (Kindle版)

この流れで行くと、こんな雑誌も良いのではないだろうか。2019年版なので、殆どの店が何とか生きている。

一般的に「バー」というと重厚感のある扉、クラシカルな内装。独特のマナーがありそうで、いかにも敷居が高く、高級なイメージがある。しかし「バー」には居酒屋やクラブ、スナックでは決して味わえない、「バー」ならではの空気感と寛ぎの時間があるのをご存じだろうか。最近では、敷居の高さを感じさせずにカジュアルに楽しめる店も続々と登場している。想像してみて欲しい。バーテンダーが自分のためだけに作ってくれたお酒を飲んだときの優越感を。好きな音楽をBGMにゆっくりと飲むお酒の味を。本書では、東京にあるおすすめの「バー」を紹介。インテリアにも注目だ。

BARへ行こう。:¥941 (Kindle版)

ちなみに、全国版だと、これですかね。

居酒屋の気楽な一杯もよいけれど、ときにはちょっと気取ってバーへ入ってみよう! 基本のルールとマナーさえわかっていれば、初めての店でも大丈夫。そこでは極上の時間が待っている。

居酒屋評論家として知られる著者は、実はバー歴も三十年以上、全国のバーに精通しています。どんな店に入ればいいか、店の選び方から酒の注文の仕方、バーテンダーとの会話まで、バーでのふるまいをすべて伝授。全国の名バー紹介や、40種以上のカクテルレシピなど役立つ情報も満載! バー初心者必読の一冊です。

【目次】
◎第1章 バーに入門する
バーカウンターが似合う男になる/バーを楽しむ基本ルール/何を飲むか/スタンダードカクテルとは/バーの華、シェイク/女性と一緒に訪れるとき/大人になったらバーに入ろう
◎第2章 バーを実践する
カクテルは三つの掛け算/バーの道具を学ぶ/銀座のバーで飲む/東京のおすすめバー/全国の名バーを訪ねる/各地のおすすめバー
◎第3章 今宵もバーでは ~45 Stories~
バーを舞台にした45編のショートストーリーと、41種類のカクテルをカラー写真、レシピとともに紹介。

バーへ行こう:¥1,980

カクテルを知りたい人には、これかな。

実在するバーを舞台に送る、バーテンダーと登場人物たちの対話型エッセイ。お酒に詳しくない人でも楽しく読みながら、バーやカクテルの知識を身につけることができます。全60店舗のバーを紹介しており、それぞれのバーテンダーがおすすめするカクテルレシピ付き。「仕事帰りに行けるバーを見つけたい」「一人でバーに行ってみたいけど、勝手がわからなくて不安」といった人にオススメの1冊です。

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