フィリップ・マーロウ①:その男、ハードボイルドにつき

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ハードボイルド

フィリップ・マーロウ

レイモンド・チャンドラーの探偵として有名な『フィリップ・マーロウ』について、記述するシリーズ。この男、今の探偵小説の全ての原点にもなっている男。探偵沢崎にしても、ポール・オースターの探偵にしても、このフィリップ・マーロウが存在しなくては始まらなかったのである。村上春樹も原尞も東直己も、日本の小説家の渋い奴らもフィリップ・マーロウに影響されている。そのくらいに、魅力のある男。フィリップ・マーロウ。

今までに、どれくらい、フィリップ・マーロウを意識して書いてきたろうか。

彼。身長6フィート強、体重190ポンド、髪はダーク・ブラウン、眼ブラウン。好男子で一見屈強に見えないが、事によっては腕力沙汰も辞さない。ロスアンゼルス・ハリウッド大通りに事務所を持つ私立探偵。独身。ヘビースモーカーで煙草は主にキャメル。辛口の酒を好む。コーヒーの淹れ方はには、少々うるさい。そのハードボイルド精神は「タフでなくては生きていけない、やさしくなければ生きている資格がない」の名セリフに。

拘りのある男

どの本にもある彼の紹介の一例である。こういうハードボイルドな男。色々な局面で、彼は拘りを持っている。それに関しても、私のブログで幾つかの紹介をしている。

食事

食事の面では、こんな感じだ。

食事とハードボイルド
レイモンド・チャンドラーの小説。フィリップ・マーロウの食事を追いかけていくと、男の食卓ってなものを考えざるを得ない。ハードでタフで皮肉屋の男には、シンプルで簡単に出来る定番の料理があれば良いのだ。

コーヒー

コーヒーについては、フィリップ・マーロウの拘りは更に凄い。コーヒーとの日常生活を1つの絵にした男。フィリップ・マーロウ。

コーヒーとハードボイルド
ハードボイルドの重要な脇役はウィスキーだけじゃない。コーヒーだって、十分に脇役を演じている。レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウをみてみようではないか。勉強になるぞ。クールに生きるには。

オフィス

ハードボイルドの探偵の重要なアイテムは、何と言っても、そのオフィスに尽きるであろう。そこにこそ、本当の探偵の心が潜んでいる。そして、フィリップ・マーロウ。

オフィスとハードボイルド
ハードボイルド小説の主人公である探偵にとって、オフィスは大変重要なアイテムであることは間違いない。オフィスとハードボイルドについて、好きな文章を紹介していこう。紹介先は、いつものレイモンド・チャンドラー小説のフィリップ・マーロウと原尞の探偵...

関係する映画とドラマ

フィリップ・マーロウを簡単にわかるために今観るとしたら、映画とドラマは、次のものかな?

ロング・グッドバイ

レイモンド・チャンドラーの名作『ロング・グッドバイ』はアメリカと日本の2つの映画とドラマを観ることをお勧めする。エリオット・グールドと浅野忠信がフィリップ・マーロウをいい感じでそれぞれの個性で演じている。ハンフリー・ボガードとかロバート・ミッチャムとかの有名俳優の演じたフィリップ・マーロウも良いが、こういう二人のフィリップ・マーロウは味のあるハードボイルドさが更に際立っている感じだ。必見かな。

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解説
レイモンド・チャンドラーが生んだハードボイルド小説の最高傑作を、名匠 ロバート・アルトマンが独自の解釈で映像化! 全米公開から45年、今なおカルト的な人気を誇る異色作が、特典映像満載で日本初Blu-ray化!
日本では「長いお別れ」(清水俊二 訳)として親しまれ、2007年には村上春樹の新訳版「ロング・グッドバイ」が出版されて新たな読者を獲得したレイモンド・チャンドラーの「The Long Goodbye」は、ハードボイルド小説として随一の人気を誇る傑作である。1950年代を舞台としたこの物語に、ロバート・アルトマンは70年代的なアレンジを加え、独自の解釈で映画化。賛否の別れる異色作となったが、一方で熱心なファンを獲得した。主人公の私立探偵フィリップ・マーロウを演じるのは、『M★A★S★H マッシュ』『ナッシュビル』といった一連のアルトマン作品や、『破壊! 』『カプリコン・1』などで知られ、70年代当時は「TIME」誌の表紙を飾るほどの人気を博したエリオット・グールドだ。
日本初のBlu-ray化に際し、90分以上の特典映像を収録。特典DISCには、アルトマン監督とグールド自らが本作を語る“リップ・ヴァン・マーロウ”を始め、撮影のヴィルモス・ジグモンド、アルトマンのドキュメンタリーを製作したデイヴィッド・トンプソン、チャンドラーの伝記作家トム・ウィリアムス、犯罪小説作家・評論家のマクシム・ジャクボウスキーといった関係者や識者が、あらゆる角度から作品の魅力を解説するインタビュー映像が。本編DISCには、根強いファンの多い「月曜ロードショー」版日本語吹替音声も収録している。

●物語
ある朝、私立探偵フィリップ・マーロウは警察に身柄を拘束された。彼の友人 テリー・レノックスが妻を殺害し、逃亡―マーロウがそれを手助けしたと疑われてのことだった。厳しい尋問をだらだらとやりすごしていたマーロウだったが、思いがけず釈放されることに。聞けば、レノックスは妻殺しを自白する遺書を残し、自殺したのだという。釈然としない思いを抱えるマーロウ。そんな彼のもとに、失踪した人気作家ロジャー・ウェイドの行方を捜してほしいという依頼が。調査に乗り出したマーロウは、意外な事実に出くわし…。

商品説明

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ハードボイルドの最高傑作「ロング・グッドバイ」日本初のドラマ化。1950年代半ばの東京。私立探偵・増沢磐二が、妻殺しの容疑をかけられ消えた親友・原田保の無実を信じて真相に立ち向かう。全5回を収録したBlu-ray3枚組。

孤高の探偵が一人の男と出会ったとき、事件は静かに幕を開ける・・・。

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探偵はバーにいる

大泉洋の個性で勘違いしてしまうかもしれないが、東直己のススキノ探偵シリーズの主人探偵は、札幌版のフィリップ・マーロウなのである。レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウはここにしっかりと存在していた。但し、そこまで、孤独で孤高ではないが。

札幌・ススキノ。探偵はいつものように行きつけのBARで相棒兼運転手の高田と酒を飲み、オセロに興じていた。そこへ“コンドウキョウコ”と名乗る女から電話がかかる。探偵は簡単な依頼だと思い引き受けたが、その直後に拉致され、雪に埋められ、半殺しの目に遭ってしまう。そこに再び“コンドウキョウコ”から電話が…。その依頼を渋々こなし、自力での報復に動き出した探偵と高田は、次第に事態の核心に触れていく。その過程で浮かび上がる、沙織という謎の美女と大物実業家・霧島の存在。そして、探偵は4つの殺人事件にぶつかる…原作:東直己 ススキノ探偵シリーズ「バーにかかってきた電話」(ハヤカワ文庫)

内容紹介

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