忌野清志郎:ハードボイルド詩集館

忌野清志郎

忌野清志郎の歌でない詩を知っているだろうか。歌詞同様に、ナカナカのグッとくる味のあるメランコリーな作品を書いている。今回は、『十年ゴム消し』から、一部をみてみたい。

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十年ゴム消し

「しかし、あの頃はほんとに、ヒマだったんだな。こんなにたくさん字を書くなんて、ほんとにやる事が無かったんだと思うよ。/でも、それも今じゃみんなチョー消しさ。十年や二十年なんて、ゴム消しさ。」永遠のブルース・マンが贈る詩と日記による私小説。時代を超えて語りかけるみずみずしい言葉の数々。自筆オリジナル・イラスト多数収録。

内容紹介

いつも君がいれば

いつも君がいれば

ぼくは 書いたり 読んだりして

いつも君がいれば

ぼくの見えるところで君がいる

ぼくは ピアノの練習

ぼくは ギターをひく

ぼくは 着がえる

ぼくは 仕度をする

だから、いつも 、君がいれば

ぼくの見える所で 君がいる

音を立てている

何かを考え込んだり

いつも君がいて

のろのろと何かをやっていれば

ぼくは 昼寝をする

ぼくは コーラを飲む

ぼくは レコードを聞く

ぼくは 髪をとかす

いつも君がいれば

ふすまから 顔を出す

髪がゆれて 顔を出す

ぼくは歩いている、

ぼくの 歩き方で!

ぼくは ガムをかむ

両切りのタバコに火をつける

だから いつも君がいれば

君が かがむ

君が とことこと歩き回れば

ぼくは 手紙を書く

ぼくは まんがを読む

ぼくは 風呂をわかす

歯をみがく タンをはく

いつも 君が

水道を使えば

いつも君が

ガスをつけるためのマッチを取りに来れば

いつも、だから 君がいれば

それで、いつも君がいれば

いつも 見える所に

君が居る。

別に意味もなく

別に意味もなく

わけもなく

ひとを恨んで暮らしています。

黒メガネをして

かくしていますが

ものすごい にくしみの目で

にらみつけています。

すぐにこれらの恨みつらみを

ぼっ起させます。

そのくらいの事なら

そのくらいの事なら

ぼくでも出来るけど

ぼくの方が早く出来るかも

知れないけど

でも 自分でしたんじゃしょうがないのさ

君がやってくれなくちゃ

何を食べたって 生きていける

めったな事じゃ病気なんかなりはしない

でも 君がぼくのアパートの台所で

料理を作ってくれる

ぼくは いつも恋している、一秒も休まず。

だから、何をするんだって

一人でしたんじゃしょうがない

君といっしょでなけりゃ。

ワイシャツのボタンつけ

一つくらいボタンがなくても

気にするようなぼくじゃない

だけど 君にしてほしい

忌野清志郎


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忌野旅日記 新装版(新潮文庫)

旅する清志郎。

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