『ブックストアで待ち合わせ』のエッセイの中で、片岡義男は、アメリカの画家について触れている。その絵画と彼らを。エドワード・ホッパー、リチャード・エステス、オードリー・フラックの3名の画家だ。
エドワード・ホッパーが描いたアメリカの光
エドワード・ホッパーは私も大好きだ。好き歴が既に何十年にもなるかもしれない。片岡義男にも負けない。ことあるごとに、彼の絵画について、私の他のブログでも紹介をしている。
そして、片岡義男。彼のお薦めの本は『エドワード・ホッパー』であった。
片岡義男はエドワード・ホッパーの絵について次のように言う。
Edward Hopperジクレー キャンバスに印刷 -有名な絵画 美術品 ポスター-再生 壁の装飾(日曜日の早朝)ビッグサイズ 88.6 x 52cm
彼の絵の最初の印象はアメリカそのものである。都市を持った工業化社会になってからのアメリカだ。あらゆるものが粗削りで不統一なカオスのアメリカだ。そこは醜いけれど美しさがあり官能的なのである。
そして、彼の絵は、奇妙なさびしさに包まれている。都市の中にいる人の孤立感とか。
ニューイングランドの板壁の家に当たっている強い光の寂しさとか。
エドワード・ホッパー。16.5 X 17.7 inches。42 x 45 cms Artポスター
さらに、そのような都市のなかで光を浴びた女性の裸身の存在感と孤独感と官能性。
エドワード・ホッパーの描く射しこむ光は、そのような孤立感とさびしさが官能性と共存しているのだ。
5Dダイヤモンド絵画ダンスエドワードホッパー刺繍フルラインストーンDIYクロスステッチステッカー画像キット用リビング装飾アートワーク40×50センチ
リアリティのなかにアブストラクトなものを見つけ出すこと
ポスター リチャード エステス Telephone Booth 20th century masters 額装品 デコラティブフレーム(ブラック)
リチャード・エステスに関して、片岡義男はこんなエッセイを書いている。今回彼は指定した本は、『リチャード・エステス/都市のランドスケープ』だ。
彼の絵には、反射しているものとか映っているものなどが、よく登場する。不思議な三次元が描かれている。
Richard Estes
リチャード・エステスはニューヨークを描く。
ディテールゆたかに、カラー写真と間違えるような絵を仕立てていく。
Richard Estes: Paintings & Prints
リチャード・エステスはスーパー・リアリズムの画家と単純に言われる。しかし、エステスのリアリズムはその範疇を超えている。
平凡な現実というものを非常にリアリスティックな筆づかいによって、ファンタジーまでたかめているからだ。エステスは自分の方から、どこにでも転がっている風景を彼独特の反応で絵を描いているのだ。明らかに。
Richard Estes: The Urban Landscape
A.P.J. ポスター額装(現代アート) リチャード・エステス グッケンハイム美術館 A2175 グラーノフレームダークブラウン
雨が、ぼくにオードリー・フラックの画集を開かせた
すこしだけ肌寒い感じの雨の午後にぴったりの本は『オードリー・フラック絵画について語る』なのだそうだ。片岡義男によれば。
オードリー・フラックの有名な絵は『マリリン』である。
彼女の絵もスーパー・リアリズムと言われる。しかし、片岡は、彼女が描くと、それは、人生と永遠との葛藤という重くシンボリックなものに仕上がっていくと言う。その重さがリチャード・エステスにはないところだとも言う。
コメント