青木繁とは誰か
洋画で、日本神話を描いた画家ということになるだろうか?
それとも、夭逝した天才画家か。
しかし、その絵はダイナミックに迫力のあるものが多い。
Wikipediaによれば、
青木 繁(あおき しげる)1882年(明治15年)7月13日 – 1911年(明治44年)3月25日)は日本の洋画家。号は香葩。
明治期の日本絵画のロマン主義的傾向を代表する画家であり、代表作『海の幸』はその記念碑的作品と評されている[3]。若くして日本美術史上に残る作品を次々と生み出したが、名声を得ることなく放浪の末に胸を患い、28歳で早世した。その生涯については虚実取り混ぜたエピソードが多く、半ば伝説化している。短命だったこともあって残された作品の数は多くはなく、代表作『海の幸』を含め、未完成の作品が多い。
Wikipedia
海の幸
教科書で目にした事のある方も多いのではないでしょうか。有名ですよね。
実は日本の洋画で初めて、重要文化財に指定された作品です。
描かれているのは、漁を終えて帰る漁師たちの姿です。
平面の絵画ですがタッチが深く、まるで彫刻のような存在感で描かれています。
そして、絵の中に女性の顔が描かれている。
かなりの大きさである。というのは嘘で、実は高さ70センチ、横幅180センチというサイズの小品なのである。それだけ、大きな迫力のある作品なのである。
わだつみのいろこの宮
「古事記」に登場する海幸彦(うみさちひこ)と山幸彦(やまさちひこ)の物語をテーマにした作品です。
画面上部に腰かけているのが山幸彦です。そして、画面左側で山幸彦と視線を交わす赤い衣をまとう女性が豊玉姫です。恋に落ちた瞬間のように、頬はバラ色に染まっています。そして傍らに立つ青白い衣の女性は姫の侍女です。
大穴牟知命(おおなむちのみこと)
やはり、古事記に書かれている話を絵にしたためた青木繁。
二人の姫神が、死んだオオナムチを救おうとしている。
オオナムチがあまりにも姫たちにモテるので、嫉妬した兄たちが殺す企てをした。兄たちは「上から猪を落とすので、受け止めろ」と、下で待つオオナムチに言って、焼けた石を転がした。それを受け止めたオオナムチはやけどして死んでしまう。
それを知った母の刺国若比売(さしくにわかひめ)は泣きながら天に上って神産巣日命(かみむすびのみこと)に頼むと、命はキサガイ姫とウムギ姫を遣わした。キサガイ姫は赤貝で、ウムギ姫はハマグリの精だ。キサガイ姫は赤貝を削って粉を作り、ウムギ姫はハマグリの汁でそれを練って母乳のようにしてオオナムチに塗った。すると、オオナムチは生き返って火傷も治った。
朝日
この『朝日』は青木繁28歳で夭逝した時の最後の作品である。そうだ、絶筆である。
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