村上春樹

ハードボイルド

マネーとハードボイルド

金(マネー)が関係するから、事件が起きて、そして、ハードボイルドにもなる。「ロング・グッドバイ」と原尞の「そして夜は甦る」。フィリップ・マーローと探偵沢崎。金が絡んでも、クールだ。
ハードボイルド

フィリップ・マーロウ①:その男、ハードボイルドにつき

レイモンド・チャンドラーの探偵として有名な『フィリップ・マーロウ』。フィリップ・マーロウの影響が如何に凄いかについての第1回目。今回は、拘りと映画とドラマ編。拘りは、食事・コーヒー・オフィス。
1973年のピンボール

1973年のピンボール

1973年のピンボールを再度読む。永い時間を置き過ぎた。昔サ―フェースな部分だけを見ていたのが良くわかった。村上春樹はそのテーマの深さをスタイリッシュな文章で隠していた。哀しい青春文学。過去との決別と救い。
アフターダーク

アフターダーク:村上春樹の世界

村上春樹のアフターダーク。この小説は、ある日の真夜中から朝までの7時間を17の場面で描いたもの。気になる登場人物の観点とモノから、小説をみていこう。村上春樹流の現実を超えたパートと現実パートが絡み合うストーリーで、視点を変えた実験は成功したか?
女のいない男たち

女のいない男たち:村上春樹MonoMania

村上春樹短編集の「女のいない男たち」。人間が再スタートするためには、本当にその時に傷つかなくてはならない。場合によれば、死ぬことも。「ドライブ・マイカー」と「イエスタディ」と「独立器官」と「木野」の4つを紹介。
国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西 Mono Mania

村上春樹の中期の「国境の南、太陽の西」という中編小説を小説に登場するMonoの角度から再構築してみよう。何かがわかるかな?ひとりの不完全な人間だと自覚する僕。現実的な小説。
海辺のカフカ

海辺のカフカMonoMania

「海辺のカフカ」をモノから見直すと、人生が少しだけ分かってくる。この小説でも音楽の知識を披露している。シネマも。フランソワ・トリュフォーの映画の回顧上映2本立て。ここらへんに、村上春樹小説のモノマニアの良さがあるね。
トニー滝谷

トニー滝谷:村上春樹

夭逝した俳優達の孤独を凄く感じる。村上春樹のトニー滝谷。孤独だが孤独を感じることのない男。彼が孤独を感じたのは、ある娘を好きになり結婚し愛する妻を得て、失う不安を持ったから。彼女は死ぬ。幸福の意味。孤独と喪失の正体。
1Q84

1Q84 MonoMania

青豆の話で始まる村上春樹の1Q84には、最初に一番印象的な音楽について語られる。特徴のあり過ぎる登場人物達。天吾。青豆。ふかえり。タマル。彼らに関わるモノを通じて、再度、この小説を読み返してみようではないか。
風の歌を聴け

風の歌を聴け

小説は 1970年の 8月8日に始まり18日後 に終わる。僕と鼠は ジェイズバーでたくさんのビールを飲み、ピーナッツの殻をそこら中に撒き散らした。鼠の黒のフィアット600で大きな事故を起こしてから、僕らはずっと友達でいた。二人はジェイズバーで、ビールを飲み続ける。
T・レックス

スプートニクの恋人

村上春樹のスプートニクの恋人。どうして、みんなこれほどまで孤独にならなくてはならないのだろう。どうして、そんなに孤独になる必要があるのだ。この惑星は人々の寂寥を滋養として回転を続けているのか?